経営難に陥ったサウルコス福井が募金活動を始めた。
個人的にはこのテの募金(地域決勝の遠征費集めも含む)は物乞いみたいで嫌なんだけど、一個人の考えは置いといて、安易に募金に頼らない資金調達の手法を模索すべきだと感じる。
という事で一度、サウルコスの公式を見てどのようなグッズがあるのか見てみたが、レプユニが2017モデルになっていた。
今もそのモデルを使ってるのか更新されていないのかは不明だが、グッズのバリエーションが豊富にあるとは思えなかった。
グッズの収入ではこの危機を乗り越えれるようには感じなかった。
もっとも、下のカテゴリーの場合、グッズを充実させても採算が取れるかわからないので致し方ない。
クラウドファンディングという選択肢もあったと思うが、仕組みを理解出来ていない層がいる事を考慮し、募金の方が分かりやすいと考えた末に募金となったのではないか。
という推測すると、募金という形になったのは仕方がないのか。
ただクドイようだが、募金に頼ってばかりでは何の解決にもならない。
支援の輪を増やす事が大事だが、JFLに上がれば支援が増えて解決するなんてのは安易でハイリスク。
可能性がないとは言わないが、支援の輪が広がらなかった場合、余計に出費のかさむJFLでは自分の首を絞める事になる。
サウルコスの件を受け、ヴォルカ鹿児島の事を思い出した。
ヴォルカ鹿児島は前田浩二氏を監督にし、本格的にJリーグを目指すと宣言した03年-04年の2年間で解散してもおかしくない負債を生んだ。
05年以降、ロッソ熊本、FC琉球、V・ファーレン長崎、ニューウェーブ北九州と次々に強化をしていくチームがある中、身の丈経営を余儀なくされていた。
この時、ヴォルカは「ブラストン」というメーカーと提携し、数多くのサッカー教室をこなし、その際に「チームのユニフォーム又は練習着をブラストンにしませんか?」と営業も兼ねて行っていた。
その効果は少なからずあり、近所で見かけたサッカー少年の来ていたウェアがブラストンのウェアだったという事も多かった。
ウェアの値段はそこそこ張るがチームで揃えたりするので、クラブとしては安定した収入源になる。
情報発信に疎く、グッズもショボかったヴォルカだったが、このブラストンとの提携のおかげで赤字解消に貢献できた。
このノウハウはブラストンがスポーツ部門から撤退し、ヴォルカのサプライヤーが.golに変わった時には、ヴォルカから独立し、サプライヤーを変えて今でも事業を展開している。
この手法を思いつき、実行した中島さんの貢献は計り知れないが、広報が下手だった事もあって顔の見えないフロントと批判され、合併のゴタゴタでも批判され、報われなかったのが悔やまれる。
サウルコスも同じ手法が取れればいいんだけどねぇ。

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サウルコスの募金活動を批判し、今更ヴォルカを持ち上げて何の意味がある?
【2018/07/06 07:19】
URL | 名も名乗らぬ無礼者 #- [
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批判と捉えたのならそれでいいです。実際、経営難だという記事を読んだ上で現在の取り組みには懐疑的に見ています。
「今更ヴォルカを持ち上げて」と言いますが、負債の返済という意味ではヴォルカのこの取り組みは効果はありました。
募金ではなく物販の方が印象を悪くしないとも思います。
鹿児島はバスケのレブナイズも経営難で募金活動をしていましたが、傍から見ているとやっている事が変わらないようにも映ります。
ヴォルカも苦しい時期があったからこそ、サウルコスも存続して欲しいと思いますが、同情的にな感情ではなく、ドライに物事を見ていこうと思っています。
クラブの内部が変わらなければ今回を乗り切れたとしても同じ過ちを犯す可能性だってありますからね。
【2018/07/07 11:14】
URL | dai #WOq6nlhY [
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