8/11(土)に行われた九州国体の代表決定戦、鹿児島×宮崎について少々。
国体本選出場を賭けた一戦は強敵・宮崎と対戦することになった。
■鹿児島県選抜
▼出場メンバー
GK 1 伊東 倖希 鹿屋体育大学
DF 2 綿引 康 鹿屋体育大学
DF 5 奥田 雄大■56分 鹿屋体育大学
DF 3 濱口 功聖 鹿屋体育大学
DF 13 福森 勇太 鹿屋体育大学
MF 4 澤居 道 鹿屋体育大学
→交代 65分 9 藤本 一輝 鹿屋体育大学
MF 14 角野 翔汰 鹿児島ユナイテッドFC
MF 10 樋口 雄太 鹿屋体育大学
→交代 64分 6 角野 光志朗 鹿屋体育大学
MF 15 田上 裕(CAP) 鹿児島ユナイテッドFC
FW 11 岡田 浩平 鹿屋体育大学
→交代 48分 7 仙波 柊人 鹿屋体育大学
FW 8 根本 凌 鹿屋体育大学
▼SUB
GK 12 平田 皓太郎 鹿屋体育大学
------根本--岡田------
田上--樋口-角野翔-澤居
福森--濱口--奥田--綿引
---------伊東---------

鹿児島は
前日の試合からスタメンを1人変更。
■宮崎県選抜
▼出場メンバー
GK 1 村尾 龍矢 テゲバジャーロ宮崎
DF 3 井原 伸太郎 テゲバジャーロ宮崎
DF 5 宮路 洋輔 ホンダロックSC
DF 4 古垣 秀晃 ホンダロックSC
MF 13 中村 健志■25分 テゲバジャーロ宮崎
MF 7 諏訪園 良平 ホンダロックSC
MF 6 長谷川 雄志 宮崎産業経営大学
→交代 62分 14 前田 椋介 宮崎産業経営大学
MF 8 近藤 貴耶 テゲバジャーロ宮崎
MF 10 北村 知也 宮崎産業経営大学
MF 11 藤岡 浩介 テゲバジャーロ宮崎
→交代 51分 2 肝付 将臣 ホンダロックSC
FW 9 水永 翔馬 テゲバジャーロ宮崎
→交代 64分 15 宇津元 伸弥 宮崎産業経営大学
▼SUB
GK 16 中山 拳一 ホンダロックSC
MF 12 笛 真人 宮崎産業経営大学
----------水永----------
-----藤岡-----北村-----
近藤-長谷川-諏訪園-中村
---古垣---宮路---井原---
----------村尾----------

宮崎は3-4-2-1。9水永を頂点に10北村、11藤岡がシャドーになる。
宮崎選抜は地元出身選手と宮崎の居住歴が2年以上ある選手を選んでいる印象。能力的にはロックの山道は呼んでも面白いとは思うが、宮崎出身ではなく、今シーズン加入した選手なので対象外だったのかも。
JFCからは今回、選手は招集されなかったが、選手の入れ替わりが激しく、地元出身選手が減った事も影響しているのだろうか。
▼試合
宮崎は力のあるチームだと思わせる入りだった。
バックライン、ボランチの所でしっかりと繋ぎ、サイドへ展開する。
センターフォワードの9水永のフィジカルを全面に出した突破やシャドーの運動量、質は高い。
テゲバジャーロがJFLに昇格し、昨年と違い、ロックからも多く呼ばれ、産経大からはJリーグ内定の6長谷川もいて1年経ってレベルアップしている印象を持った。
とはいえ、鹿児島もそこはしっかりと喰らい付く。
宮崎がサイドに展開した際には、サイドバックがつくのではなく、まずはサイドハーフが対峙し、サイドバックはカバーリングに回る。
1対1では簡単にやられないし、展開を遅らせることが出来ればグループで奪う事も出来ていた。
攻撃に関しても、高い位置からのプレスでミスを誘ったり、前日に引き続き、15田上が好プレーを見せる。
内容は互角。ヒリヒリするような緊張感があり、たまらなく面白い。
22分、鹿児島は左サイドから15田上がクロス。ファーサイドで4澤居が頭で合わせて先制する。
鹿児島 1-0 宮崎
ゴール中央にも味方はいたが、ファーを選んだ15田上も見事。
ある方が先制のシーンを撮っていたのだが、シュートの瞬間、宮崎のGK村尾は重心がコースとは逆に傾いており、足で反応するしか出来ない状態にあった。しかも、それも出すのが精いっぱいでブロッキング出来る状況になかった。
おそらくだが、クロスの来る箇所への予測が外れており、シュートへの備えという部分でミスをしていた。もし、重心が左右均等でしっかりと備えることが出来てたならば、1村尾の能力からすれば防いでいた可能性もあった。
先制の直後に宮崎はコーナーキックからの展開で複数本のシュートを放つ。GK伊東のセーブやDF陣が体を張ったディフェンスでブロックするが、やられてもおかしくない危ない場面だった。
鹿児島は良い守備から良い攻撃へ繋げる事は出来ていたので、良い感触を残して後半へ臨む事が出来ていた。
後半も開始早々にコーナーキックから5奥田が頭で合わす。枠は捉えていたが、不運な事に味方に当たってしまう。
その直後の41分、宮崎は左サイドからのボールをゴール前で受けた10北村のシュートが決まり同点に。
鹿児島 1-1 宮崎
10北村は3人分くらいハードワークするストライカーでゴールセンスだけでなく、チャンスメイクにも長けた選手で、昨シーズンは九州大学リーグのアシストランキングでトップだった。
神出鬼没に動かれていたので、マークを外してしまった。
流石宮崎。そう簡単には勝たせてくれない。
48分、鹿児島は選手交代。
11岡田→7仙波柊人。
宮崎は51分に11藤岡に替えて2肝付将臣を投入。
2肝付は11藤岡とは違い、高さを武器とする選手。登録はDFだが、駒澤大学出身で、当時はFWをしていた。ロックでもFWに入る事がある選手。
そのままシャドーに入ったが、11藤岡とはタイプが異なる選手。リズムを変えてきたなと。
56分、その後の試合を左右する事案が発生する。
宮崎のカウンターを5奥田が手で掴んで倒してしまう。5奥田にはレッドカードが出される。
センターバックの補填はせず、そのまま3バックの状態で挑む。
------根本--仙波------
田上--樋口-角野翔-澤居
---福森--濱口--綿引---
---------伊東---------
1人少なくなったのは鹿児島にとっては痛かった。
ボールを奪って前線に展開しても数的不利となり、簡単にロストしてしまう。
加えて2綿引や13福森勇太といった攻撃でも貢献出来るサイドバックが上がれなくなってしまった。
宮崎は攻守において数的優位を作れた事で、更にピッチを広く展開する事で鹿児島は揺さぶられた。
62分、宮崎は右サイドからのコーナーキックをファーサイドで5宮路が合わせて逆転。
鹿児島 1-2 宮崎
鹿児島は6角野光志朗、9藤本一輝を投入するが、数的不利を打開するには至らず、逆に69分、右サイドからのコーナーキックからニアサイドで15宇津元が合わせてダメ押しの3点目を決める。
鹿児島 1-3 宮崎
アディショナルタイムにペナルティエリア内で9藤本がタメてコースを作り、放ったシュートもブロックされてしまう。
鹿児島はこの試合を落とし、翌日の第3代表決定戦へ最後の望みを賭ける事となった。
■九州ブロック国体代表決定戦(成年男子)
鹿児島県選抜 1 (1-0,0-3) 3 宮崎県選抜
※35分ハーフ
得点者;
【鹿児島】 4澤居道(22分)
【宮崎】 10北村知也(42分)、5宮路洋輔(62分)、15宇津元伸弥(69分)
日時: 2018年8月11日(土)
会場: ふれあいスポーツランドBコート
満足度: ★★★★☆
展開としては互角だったのだが、それだけに退場者を出したのは痛かった。それで試合の均衡が崩れ、相手にペースを掴まれてしまった。
そして、そこでしっかりと点を決めた宮崎の強さは見事だった。
九州国体における宮崎との対戦成績は2012年・2014年には勝利したものの、2015、2016、そして今年と3回連続で敗れてしまっている。
試合は緊張感もあり、面白い内容だったとは思うが、隣県のチームに勝てないのは何か悔しい。
MOM: DF 5 宮路 洋輔 宮崎県選抜

拮抗した試合展開の中、値千金の決勝ゴールを決める。









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