NO 全攻切守 NO LIFE

低迷中

コバルトーレ女川×FC刈谷 【地域CL】

日本で一番過酷な大会、地域チャンピオンズリーグを観に行ってきた。

第1試合は東北王者のコバルトーレ女川と補充枠で繰り上げ参戦が決まったFC刈谷との一戦。

アップ時の刈谷のテンションは、絶対に上がるという気合を感じる。

一方で女川はリラックスした雰囲気だった。

■コバルトーレ女川
▼出場メンバー
GK 1 石井 龍誠 東海大学札幌
DF 24 木戸 優次 北陸大学
→交代 90分 23 湯浅 秀紀 国士舘大学
DF 3 宮坂 瑠 駒澤大学
DF 4 木内 瑛(CAP) ブラウブリッツ秋田
DF 8 嶺岸 祐介 アイン食品
MF 10 池田 幸樹 CUPS聖籠
→交代 69分 25 武田 晃平 仙台大学
MF 6 黒田 涼太 仙台大学
MF 7 小川 和也 JAPANサッカーカレッジ
→交代 85分 27 國分 俊樹 横須賀マリンFC
MF 20 佐藤 明生 ヴァンラーレ八戸
→交代 74分 17 畑中 秀斗 仙台大学
FW 28 野口 龍也 HBO東京
FW 14 吉田 圭 いずみクラブ
→交代 81分 22 高橋 晃司 仙台大学

▼SUB
GK 21 近嵐 大地 JAPANサッカーカレッジ
FW 13 成田 星矢 Angel

------吉田--野口------
佐藤--小川--黒田--池田
嶺岸--木内--宮坂--木戸
----------石井--------




女川は初見。なかなか東北リーグの試合は観る機会はないが、生でプレーを観て好印象だった選手が2人いた。

1人目はDFの3宮坂瑠。去年の早大×駒大で観た。相手に纏わりつくような粘っこいディフェンスをしていた。


2人目はFWの28野口龍也。同じく昨年、春先のデンソーチャレンジカップで。当時は右サイドハーフで豊富な運動量とドリブルでの仕掛けが印象に残っている。

去就が気になってた選手だったが、ここで再びプレーを観れるとは。


■FC刈谷
▼出場メンバー
GK 1 藤沢 純也 アスルクラロ沼津
DF 17 佐々木 宏樹 藤枝MYFC
DF 16 福元 考佑 J.FC MIYAZAKI
DF 29 久利 研人 アイデンティみらい
→交代 63分 3 赤谷 直紀 びわこ成蹊スポーツ大学
MF 2 長野 祐太 神奈川大学
MF 26 河野 圭吾 FC大阪
→交代 58分 27 森崎 広樹 FC.ISE-SHIMA
MF 10 黒田 拓真(CAP) レノファ山口
MF 14 神田 傑■41分 J.FC MIYAZAKI
→交代 66分 22 伏木 一紘 神奈川大学
MF 8 渡邊 隼■90+2分 静岡産業大学
MF 19 坂本 樹是 京都産業大学
→交代 54分 4 藤本 陽平 ヴェルスパ大分
FW 7 中野 裕太 FCガンジュ岩手

---------中野--------
------坂本--渡邊-----
神田--黒田--河野--長野
---久利--福元-佐々木--
---------藤沢---------




FC刈谷とは2012年にヴォルカが対戦して敗れた悔しい思い出がある相手。あの当時のメンバーはもう残っていないと思うが、J.FC MIYAZAKI等でプレーを観た神田や福元がスタメンで出場。

▼試合

序盤、女川は右サイドの10池田が起点となってリズム良くパスを繋いでいく。

4+4の2ラインがコンパクトに保たれており、良い距離感でボールが回る。

一方で刈谷は女川のサイド攻撃に対し、後手になり、ポジティブトランジョンの際にボールを預けるのはウィングバック。

そこから縦に送るも、7中野には通らず。

また、女川のセンターハーフ陣が刈谷のボランチに対しても厳しく寄せるので、刈谷は中盤で主導権が握れない。

シャドーに入った8渡邊と19坂本が中に絞らず、ウィングとしてサイドに開けば、自陣でマイボールになった時の預け所になれれば、ウィングバックとの連携でサイドから崩せた可能性はあったが。

おそらく、刈谷はボランチやDFラインでビルドアップして繋ぐサッカーなのだろう。

ボールを動かしてリズムを作り、1トップ2シャドーを活かすシステムでないと、この展開で8渡邊と19坂本がサイドに開かないのは合点がいかない。

右サイドの2長野を中心にサイドから仕掛ける姿勢は見せるが、深く侵入できず、女川のサイドハーフ・サイドバックの連動した守備に数的不利を作られ、効果的な攻撃が出来ず。

21分、女川先制。右サイドで10池田、6黒田と繋ぎ中へ。14吉田のシュートがネットを揺らす。

女川 1-0 刈谷

刈谷は前半終了間際にシャドーの2人がボールを持てるが、バイタルでの連携に難があった。

女川はサイドでシンプルに繋ぎ、中央で崩そうとするシーンを何度か見たが、刈谷もそこは譲らない。

効果的な攻撃が出来ない分、刈谷は2点差になるのは、試合の内容が「危険なスコア」でなく、「安全圏」になるリスクがある。

刈谷も守備陣は水際で踏ん張った。

後半も大きな変更はなくスタート。

刈谷は53分に最初の交代。
19坂本→4藤本陽平。そのままシャドーの位置に入る。

刈谷はバックラインでビルドアップ出来るものの、サイドを有効に使えない。

女川はコンパクトな守備陣形からプレスが良い。

刈谷の10黒田や4藤本等がボールを持ち、楔のパスを入れようとすると、すかさずプレス。

パスコースを潰し、後ろで持たす展開。

56分、女川が追加点。

6黒田の縦パスに抜け出す14吉田。寄せにきたDFがクリアしようとしたら、ゴールに吸い込まれてしまう。

女川 2-0 刈谷

攻撃に糸口を見出せない刈谷。この2点差は女川にとっては安全圏だった。

58分、刈谷は2枚目の交代。
26河野→27森崎広樹。

布陣はこうなる。
---------中野--------
------渡邊--森崎-----
神田--藤本--黒田--長野
---久利--福元-佐々木--
---------藤沢---------

4藤本をボランチに下げ、27森崎は右のシャドー。ただ、動きはウィングのそれに近い。

右サイドでウィングバックとの連携が見込めるかと思ったが、27森崎がサイドで持つと、2長野は低い位置にいる。

ここで追い越す動きや楔のパスを使ってギャップを突けたら良かったのだが、2長野がしていた役割を27森崎に変わっただけのような形。

前半と違ってボランチの位置でボールが持てるようになった刈谷だが、女川の連動した守備が縦パスを許さない。

女川は地元との温度差で体力的にハードだったと思うが、運動量は最後まで落ちなかった。

刈谷は62分、足を攣った29久利に代えて3赤谷直紀を投入。

66分にも14神田に代えて22伏木一紘を投入し、早く手を打つが、結局やっているサッカーを変えない限り打開するのは難しそう。

女川は69分に最初の交代。
10池田→25武田晃平。

10池田は序盤、右サイドで存在感を示した。

74分には2枚目の交代。
20佐藤→17畑中秀斗。

布陣がこう変わる。
------吉田--野口------
武田--小川--黒田--畑中
嶺岸--木内--宮坂--木戸
----------石井--------

センターハーフは攻守の要になっていたので、両サイドを代えて運動量の強化か。

80分、刈谷は最初のビッグチャンス。
左サイドを抉りマイナスのボールを送る。27森崎が頭で合わすが枠の外。ゴール前に7中野がフリーだったが、枠を捉えてると思ったのか、このボールをよけてしまう。

81分、女川は3枚目の交代。
14吉田→22高橋晃司。

先制ゴールを決めた14吉田はお役御免。

------武田--野口------
畑中--小川--黒田--高橋
嶺岸--木内--宮坂--木戸
----------石井--------

終盤は女川の攻撃も縦に送るだけで雑になるが、守備陣の乱れはなかった。

この守備力が勝負を分けた要因だろう。

■全国地域サッカーチャンピオンズリーグ1次ラウンド
コバルトーレ女川 2 (1-0,1-0) 0 FC刈谷

得点者;
【女川】 14吉田圭(21分)、オウンゴール(57分)

日時: 2017年11月10日(金)
会場: 県立サッカー・ラグビー場Aコート
満足度: ★★★★☆



女川サポの話によると、刈谷の守備も堅く、本来ならもっと中央突破が出来たとの事。

女川の攻撃時は中盤の真ん中がダイヤモンドになり、6黒田がトップ下のように振る舞う。サポさんの言う「普段は中央突破が出来る」というのは垣間見た。

でも、この試合の勝因は女川の統制された守備。

MOM: MF 7 小川 和也 コバルトーレ女川



中盤での舵取りで攻守のバランスを整えた。特に守備面では相手の起点へのプレスが良かった。
































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地域CL始まる!!

明日からいよいよ地域CLが開幕する。

この大会は前評判なんて当てにならない大会。

例えば、Aグループが「死の組」なんて言われているが、そのグループのクラブの前評判が高いという意味だと思うが、仮に別のグループに入っても2日目で敗退なんて可能性もあるわけで。

自分自身は名称がまだ地域決勝だった頃、2009年に高知、2013年に淡路島・新潟へ行ってきたが、まずは2009年の頃の話でもしよう。

あの当時、ヴォルカの入ったグループにはツエーゲン金沢(全社枠)、徳島ヴォルティス・セカンド(四国)、三洋電機洲本(関西)と同居した。

ネットでは本命がツエーゲン金沢で、対抗馬が徳島ヴォルティス・セカンドだった。

ヴォルカと三洋電機洲本は極端に言えば、「眼中にない」扱いだったし、当時、ツエーゲンサポの「初戦の徳島ヴォルティス・セカンドに勝てたからこれで大丈夫」といった旨の内容のブログがあった。

そもそも何故、このような評価になったのか、考えられる事は全社での成績である。

ツエーゲンの場合、GKに木寺がいて、ビジュがいたりとJリーグでの経験も豊富な選手がいたし、今でも現役Jリーガーの三原(現神戸)や、古部(現長崎)といった選手もいて、そこも前評判が高かった点ではあったと思われる。

まず、ヴォルカは全社の1回戦でレノファ山口に敗れた。そして、そのレノファは、"四国リーグ優勝を逃した"カマタマーレ讃岐に敗れ、そのカマタマはツエーゲンに敗れてる。

つまり、三段論法で四国リーグ王者の徳島ヴォルティス・セカンドが必然的に対抗馬扱いとなったわけだ。

ちなみに、三洋電機洲本は、全社は2回戦でウーヴァに敗れているのだが、あの当時の関西リーグはバンディオンセ加古川の弱体化に伴い、そもそもリーグのレベルが問われていた。

ただ、余談だが、その年の天皇杯1回戦で徳島ヴォルティス・セカンドは沖縄県代表で九州リーグを制した沖縄かりゆしFCに敗れており、そのかりゆしとヴォルカの対戦成績はかりゆしの2PK勝とほぼ互角で、上記の三段論法は通じないのだが、そこは完全にスルーされていた。

さて、肝心の結果だが、対抗馬とされていた徳島ヴォルティス・セカンドは3戦とも敗れ、勝点0だった。

このグループの順位は
1 ツエーゲン金沢 勝点8
2 三洋電機洲本 勝点5
3 ヴォルカ鹿児島 勝点5
4 徳島ヴォルティス・セカンド 勝点0

だった。ひいき目で視てると思うが、ヴォルカはやり方次第ではツエーゲンに勝てた内容だったと思うし、三洋電機洲本はツエーゲンとPKまで縺れている。

三洋電機洲本が最終戦でツエーゲンに勝点3を取っていたらツエーゲンは敗退していた。

この年までは4つのグループで1位しか決勝ラウンドに進む事が出来ず、ワイルドカードのなかった時代だ。

有力とされていたツエーゲンを苦しめたのは、「相手にならない」とまで言われていた三洋電機洲本とヴォルカだった。


2013年の地域決勝は、FC大阪(関西)、レノファ山口(全社枠)、マルヤス工業(東海※現FCマルヤス岡崎)という組み合わせだった。

この年はFC大阪の評判が高く、本命視されていた。

ただ、個人的にはレノファとマルヤスが同居したのが不気味だった。

レノファは全社を優勝しているのだが、それよりも、過去に1度も勝った事がなかったのが引っ掛かっていた。

2009年の全社で初めて対戦した時に1-2で敗れ、翌年の2010年の西日本でPK負け、2011年の西日本もPK負け。

いずれの試合も「JFL昇格の為には絶対に負けられない戦い」ではなかったが、この相性の悪さに嫌な予感がした。

また、マルヤスに関しては、「東海リーグ王者」というので不気味だった。

ヴォルカは2011年に全社でFC岐阜SECONDに敗れ、2012年の全社ではFC刈谷に敗れ、2013年の全社でもFC岐阜SECONDに敗れている。

この全社で東海勢に3年連続敗戦で共通するのは、「いずれもその年の東海王者ではない」という点。

そのリーグの王者と対戦するという事で、FC大阪よりもこの2クラブとの対戦が個人的には嫌だった。

ただ、結果は3戦全勝で1位通過。

この年のヴォルカも前評判は高くなかった。

「東海リーグの上位勢よりも落ちる」と書かれていたブログを見つけ、カチンと来たのを覚えている。

仲間内では、本命視されているFC大阪と3戦目に出来た事が勢いやスカウティングで活きたのではないかと話をしていたが、今だからぶっちゃけて話すけど、FC大阪はこの大会を舐めていた。(ように見えた)

ベンチ外の選手が煙草を吸っていた所から始まり、アップのブラジル体操に覇気がなく雰囲気が緩い。

初戦のマルヤス戦は5-1で勝ち、強さの片りんは見せたものの、2日目は試合前にトイレで選手が笑顔で「勝てる、勝てでしょw」と余裕しゃくしゃくの雰囲気。そこに緊張感はなかった。

FC大阪は2戦目のレノファ戦も勝利したものの、立ち上がりは負けたら敗退が決まるレノファの勢いに面食らっている様子だった。

ヴォルカとFC大阪が2戦とも勝利し、勝点6を得て迎えた3戦目、中筋と登尾のゴールで勝ち、決勝ラウンドに進出するのだが、FC大阪は3戦目にして初めて緊張感を持って挑んでいたように思えた。

クラブ自身が、この年に全社を控え組で挑んだ事を「失敗だった」認めているようだが、個人的見解ではそれは違うと思っている。

要は主力選手達がこの大会の重要性に気付いていなかった事が問題だったのだ。

全社を控え組で挑んだ過去の例としてはV・ファーレン長崎が2008年に昇格している。

今は全社と地域決勝をリンクさせて所謂「負け抜け」を狙うチームはないが、仮に権利持ちがサブ組を出しても、真剣に全社枠を取りに来ているチームの必死さを感じ取り、還元させればいいだけの話。

ヴォルカとして最後の大会。

それを有終の美で終わらせたくて最初から必死だったチームと、3戦目になってようやく尻に火が付いたチームが対戦すれば前者が勝つ確率は高いだろう。

話が逸れてしまったが、地域リーグクラブの評価なんてファンの妄想。蓋を開けてみれば、A組が一番レベルが低かったなんてオチも十分あり得る話。

各チーム、自信を持つのは良い事だが、くれぐれも過信はしないように。


※2013年のヴォルカについては過去にこんな事かいてます。当時の地域決勝についても触れてるよ!!
今シーズンを振り返って(2013.12.11)
今シーズンを振り返って2(2013.12.12)
今シーズンを振り返って3(2013.12.13)
今シーズンを振り返って4(2013.12.18)
今シーズンを振り返って5(2013.12.19)
今シーズンを振り返って6(2013.12.21)
今シーズンを振り返って7(2013.12.23)
今シーズンを振り返って8(2013.12.26)
今シーズンを振り返って9(2013.12.27)
今シーズンを振り返って10(2013.12.30)



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あれはポジショナルプレーだったのか?

土曜日に観た鹿大×熊大の試合にて。

後半、熊大のハーフウェイライン付近でのフリーキックの際、高いポジションを取ろうとしたボランチへ向け、熊大のベンチからは
「上がるな、セカンド(ボール)がどうなるかまだ分からんだろ」
という指示が飛んだ。

この時、ふと思った。

熊大の選手はポジションチェンジがあまりない。

熊大は3-4-3システムだったが、例えば両サイドが流れに応じて左右入れ替わったり、トップとウィングがポジションチェンジをしたりというシーンは少なく、基本、そのポジションから大きく動かない。

しかし、それが流れを停滞させる事はない。

「ポジショナルプレー」というフレーズが頭の中に出てきた。

ポジショナルプレーの原則としては、「優位性を保てる状態でボールを受けるプレー」であり、その中で

(1)量的優位性=数的優位を生み出すポジション
(2)質的優位性=マッチアップする相手に対し、能力で上回る事
(3)位置的優位性=DFの間や死角等で貰うプレーの事。

の3つの優位性がある。

それを生み出せるポジショニングを取る事がポジショナルプレーの原則となる。
※参考:https://www.footballista.jp/column/38739

さて、この3つの原則を熊大に当てはめてみると、特徴的だった2つのパターンがある。

※一応直線のつもりはパス、波線のつもりのやつは動き出し。


これは前半によく見られたシーン。

バックラインでビルドアップをしている時に、左のセンターバック(CB)だった井手敏喜はワイドに広がる。

そこで左ウィングバック(WB)だった四俣力が高い位置へ押し上げる。

左サイドへボールを送り、井手が縦パスを送ると、四俣は前方のスペースに走り込み、左ウィングの松村大輔は中へ走り込み、前線の攻撃に厚みを加える。

鹿大の4-4-2システムから生まれるギャップを突き、数的優位を作っていた。

後半によく見られたシーンが下の図。

※上の図と同じで直線もどきはパスで波線もどきは動き出し。右サイドの太い矢印も動き出し。


ポジティブトランジョンの際、サイドに広がっていた右ウィングの石川昂央に預け、マークがいればタメを作って右WBの近藤匠が上がるのを待つ。そこへ展開してサイドを抉る。

石川が個人で仕掛けられる状況になれば中へカットインからCFの10白石との連携を作り、その間に左サイドも押し上がる。

鹿大のサイドバック(SB)は熊大のサイド2人を1人で対応する状況を強いられ、鹿大の守備が数的不利になっていた。

攻撃に関してはかなりアグレッシブだったが、この要因もボランチがあまり上がらずにバランスを取っている事とも無関係ではないだろう。

鹿大はバックラインでビルドアップの際は、両CBがワイドになり、その間にセンターハーフの山本雄大が下がって受け、大きく展開するが、熊大の両WBがしっかりと引いて鹿大の数的不利を誘った。

以上の事から、上記の

(1)量的優位性=数的優位を生み出すポジション
(2)質的優位性=マッチアップする相手に対し、能力で上回る事
(3)位置的優位性=DFの間や死角等で貰うプレーの事。

が熊大のサッカーに当てはまり、熊大のサッカーはポジショナルプレーに該当すると思われる。

熊大は現在、九州2部の5位ではあるため、90分の中で流れが悪い時間もあったので、精度はまだまだな所はあるが、やっているサッカーの質は高い。

また見聞が広がって有意義な時間だった。



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鹿児島大学×熊本大学 【九州大学2部】

昨日、鹿屋で1部の首位攻防戦を観た後は中山の県立サッカー・ラグビー場へ。

18時より2部の第9節・鹿大×熊大の試合が行われた。

鹿大は勝点8の9位、熊大は勝点12の6位。熊大は昨年、1年のみではあるが1部リーグに在籍していた。

■鹿児島大学
GK 1 満留 直矢 3年 鹿児島中央
DF 5 江藤 優太 3年 筑前
DF 27 山口 竜成 4年 川内
DF 3 坂本 光陽 2年 ロアッソ熊本ユース
DF 13 上野 健太郎 1年 臼株
→交代 61分 2 敷根 寛太 4年 久留米
MF 7 菊谷 誠大 2年 秀岳館
→交代 83分 20 濱崎 蓮 3年 加治木
MF 8 山本 雄大 4年 大分西
MF 19 東 玄太 2年 星稜
→交代 67分 6 今城 哲良 2年 鹿児島中央
MF 12 瀬戸口 僚 3年 川内
FW 11 重久 瑛 2年 鹿児島中央
→交代 79分 18 吉元 智洋 2年 佐世保南
FW 14 久保園 叶夢 3年 松陽

---久保園----重久----
瀬戸口--東--山本--菊谷
上野--坂本--山口--江藤
---------満留---------



■熊本大学
GK 32 桑田 和佳 東明
DF 27 大住 崇一朗 熊本第二
DF 24 石松 卓也 必由館
DF 4 井手 敏喜 熊本学園大付属
MF 26 近藤 匠 城南
MF 8 上田 雅人 熊本学園大付属
MF 17 網田 健志 済々黌
MF 28 四俣 力 鹿児島中央
FW 19 石川 昂央 濟々黌
→交代 90+1分 16 古谷 友寛 延岡
FW 10 白石 宏樹 大宮
FW 11 松村 大輔 八代

--松村---白石---石川--
四俣--網田--上田--近藤
--井手---石松---大住--
---------桑田---------



立ち上がり、鹿大は左サイドを深く抉る攻撃で主導権を握る。

左サイドで得たコーナーキックもインスイングから熊大GKの守備範囲へ向かって蹴る。

熊大GK桑田は小柄な体格でそこへ向かってハイボールを送るが、ハイボールの処理に苦慮しているようだった。

序盤は鹿大がハイペースで縦に運び、13分、14久保園がバックラインの裏を取り、寄せに来たDFも振り切ってシュートを放つが、ミートせずにGKがセーブする。

熊大はバックラインでボールを動かしながら機を伺う。

そんな中で15分、左コーナーキックをゲームキャプテンの4井手が頭で合わせて先制する。

鹿大 0-1 熊大

熊大はボールを動かしてリズムを作り、サイドを使う。

バックラインで回している時にDFがワイドに広がり、ウィングバックを高い位置へ押し上げる。

ウィングとの距離感を良くしてサイドでの攻防で優位に立つ。

鹿大は左サイドでボールをキープしている時に、前線の選手がDFの間に巧妙に入り、縦パス1本で裏へ抜け出す。

オフサイドになるかギリギリのラインだったが、熊大の課題はそこだった。

33分、熊大追加点。
左サイドからのコーナーキックに10白石が合わせてポストに当たり、ネットに吸い込まれた。

鹿大 0-2 熊大

鹿大は34分、スルーパスに抜け出した7菊谷がGKと1対1の状況になるが、GKのセーブに阻まれる。

前半は2-0で熊大がリード。

後半、熊大の守備に変化が。

熊大は右サイド(鹿大の左サイド)からの攻撃をプレスを厳しくしてクロスを封じる。

これで鹿大の攻撃は手詰まりになった。

逆に熊大はこのサイドでボールを奪い、シンプルに縦に送ってウィングバックの足を使う攻撃で厚みが増した。

しかし、熊大は前半もそうだったのだが、バイタルエリアでボールを保持してる時にコースが空いていない時もシュートを放っていた。

ボールの回りが良くなり、良い受け方で攻撃が出来ていただけに勿体ない。

フォローがなければ仕方がないが、しっかりとフォローに走っている選手はいた。

この辺りが2部たる所以なのかなと。

61分、鹿大は選手交代。
13上野→2敷根寛太。

布陣がこうなる。

---久保園----重久----
瀬戸口--東--山本--菊谷
坂本--敷根--山口--江藤
---------満留---------

鹿大は2敷根のロングスローを多用して前線に放り込む。

この2敷根のロングスローは観る価値はあると思う。

一方、熊大は63分、左サイドで28四俣の突破を倒されてPKを奪取。そのPKを4井手が決める。

鹿大 0-3 熊大

67分、鹿大は2枚目の交代。
19東→6今城哲良

布陣がこう変わる。

----久保園--江藤-----
今城-瀬戸口-山本--重久
坂本--敷根--山口--菊谷
---------満留---------

右サイドバックの5江藤を前線に上げる。おそらくパワープレーを意識した布陣。

しかし、鹿大は攻撃が単調になる。

上記の左サイドからのクロスが封じられ、ゲームを作る8山本が低い位置でボールを保持すれば、選択肢は縦に蹴るしかなかった。

一方で熊大は鹿大のこの攻撃に対し、冷静に対応するかと思いきや、テンパったような感じになり、放り込みに対してクリアが精一杯になる。

79分、鹿大1点返す。
ゴール前の混戦で右サイドへボールが流れ、最後は6今城が流し込んだ。

鹿大 1-3 熊大

その後、鹿大は3枚目の交代。
11重久→18吉元智洋。

布陣がこうなる。

----久保園--江藤-----
今城-瀬戸口-山本--菊谷
坂本--敷根--山口--吉元
---------満留---------

1失点してから目が覚めたように熊大の動きが元に戻る。

ポジティブトランジョンが良く、サイドを起点にしっかりとボールを動かす。

鹿大は83分に最後の交代。
7菊谷→20濱崎蓮。そのまま右サイドハーフに入る。

86分、熊大追加点。

カウンターから11松村が中央の10白石へ。左サイドへフリーで走り込んだ17網田へ渡り、網田のシュートが決まり4点目。

鹿大 1-4 熊大

熊大は選手交代はアディショナルタイムの1人のみ。これは足を攣ったからだが、熊大の流れが良く、交代の必要性がないという判断か。

熊大は良いサッカーをしていた。

■九州リーグ2部第9節
鹿児島大学 1 (0-2,1-2) 4 熊本大学

得点者;
【鹿大】 6今城哲良(79分)
【熊大】 4井手敏喜(15分、63分@PK)、10白石宏樹(33分)、17網田健志(86分)

日時: 2017年11月4日(土)
会場: 県立サッカー・ラグビー場Bコート
満足度: ★★★★☆



熊大のサッカーについては気になった部分もあり、別記事でちょっと書いてみようと思う。

チームの完成度に差を感じた。

鹿大も前半はチャンスも作っていたので、そこで決めていればスコアもここまでならなかったかもしれない。

しかし、先手を取った熊大がボールを大事にするサッカーで大勝。

保護者・OB・友達(彼女?)くらいしか来ないマイナーな試合ではあったが、面白い試合だった。

カメラがポンコツで写真が全く撮れなかったのが心残りだ。

MOM: DF 4 井手 敏喜 熊本大学

2ゴールを奪っただけでなく、対人の強さやビルドアップの際にウィングバックを高い位置へ上がる動きを引き出す好プレーを魅せた。





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鹿屋体育大学×福岡大学 【九州大学1部】

九州大学リーグは終盤を迎え、今節は首位・鹿屋体大と2位・福岡大との首位決戦。ここを取れば優勝へぐっと近づくため、お互い勝ちが欲しい一戦。

■鹿屋体育大学
▼出場メンバー
GK 12 平田 晧太郎 2年 新宮
DF 13 福森 勇太 3年 山梨学院大付属
DF 16 奥田 雄大 2年 徳島市立
DF 4 奥村 泰地 3年 鹿児島実業
DF 19 西村 光明 2年 履正社
MF 6 角野 光志朗 3年 履正社
MF 8 樋口 雄太■63分 3年 サガン鳥栖U-18
→交代 66分 27 藤本 一輝 1年 藤枝明誠
MF 11 向高 怜 4年 鹿児島城西
→交代 79分 18 小畑 亮 4年 日田
MF 10 松田 天馬 4年 東福岡
MF 2 綿引 康 2年 前橋育英
→交代 59分 7 片井 巧 4年 藤枝東
FW 20 澤居 道 3年 名古屋グランパスU18

▼SUB
GK 17 安田 惟太郎 1年 サガン鳥栖U-18
DF 5 最上川 祐輝 4年 アビスパ福岡U-18
MF 21 渡邊 宥也 3年 今治東中等教育学校
MF 29 宮内 真輝 1年 アビスパ福岡U-18

---------澤居---------
綿引-----松田-----向高
-----樋口----角野-----
西村--奥村--奥田--福森
---------平田---------



■福岡大学
▼出場メンバー
GK 1 永石 拓海 4年 高川学園
DF 6 青山 生■26分 3年 筑陽学園
DF 3 菅田 真啓 2年 国見
DF 19 中田 永一 3年 四日市中央工業
DF 13 石田 晧大 3年 高川学園
MF 7 中村 太一 4年 興国
→交代 89分 11 庄野 海 3年 九州国際大付属
MF 4 三浦 秀弥 4年 九州国際大付属
MF 44 小橋 直人 4年 高陽
FW 12 井上 健太 1年 立正大淞南
→交代 69分 10 梅田 魁人 2年 高川学園
FW 14 山下 敬大 4年 九州国際大付属
FW 17 古川 愛基 3年 興国
→交代 HT 8 佐々木 亜門 4年 アビスパ福岡U-18

▼SUB
GK 16 真木 晃平 1年 大分トリニータU-18
DF 5 饗庭 瑞生 2年 立正大淞南
MF 15 大熊 健太 2年 FC東京U-18
FW 24 前田 翔吾 2年 鹿児島実業

---古川--山下--井上---
---小橋--三浦--中村---
石田--中田--菅田--青山
---------永石---------




立ち上がりからお互いが激しくぶつかり合い、ファウルも多い展開となった。

まずは3分、ゴール前でフリーキックを得た福大は、14山下のパワー系のキックが枠を捉えるが、GK平田の好セーブで得点を許さない。

今度は11分、コーナーキックのクリアボールをゴール前に送り、3菅田が合わすが枠の外。

序盤は福大が2度のチャンスを作る。

鹿屋はサイドの裏にロングボールを愚直なまでに送る。

セカンドボールを拾ってサイドで繋ぎ、高い位置でボールを保持できるようになるが、ここでラインが高くなり、福大はカウンターを狙う。

福大もロングボールを前線に送る展開が多い。

センターフォワードに入った14山下のポストからサイドを使ったり、14山下自身が仕掛けたり。

福大の力強い攻撃に対し、鹿屋の守備陣も集中して守れていた。

特に4奥村は競り合いでも負けず、平面の守備でも奮闘し、そこでボールを奪うと、ボランチへ展開して徐々にポゼッションが高まる。

しかし、バイタルエリアでの攻防では福大守備陣も負けていない。

狭いスペースでもチャンスメイク出来る10松田天馬へのケアも厳しく、鹿屋はシュートらしいシュートは打てない。

一方、福大も徐々に守勢に回る展開が増える。

鹿屋はサイドの裏にロングボールを狙い、福大のDFラインを下げさせる。

後半、福大は1人交代。
17古川→8佐々木亜門。そのまま左ウィングに入る。

鹿屋は11向高と20澤居のポジションを入れ替える。

---------向高---------
綿引-----松田-----澤居
-----樋口----角野-----
西村--奥村--奥田--福森
---------平田---------

後半は序盤の49分、左サイドからのクロスのクリアを13福森がシュートを放つが、枠を外れる。

前半に愚直なまでにラインの裏にロングボールを放り込んだ効果か、福大のラインは下がり、鹿屋のサイドを深く抉る攻撃が増えた。

59分、鹿屋は1枚目の交代。
2綿引→7片井巧。そのまま左サイドに入る。

65分、6角野のスルーパスに反応した11向高が飛び込むが、シュートを打つ前に飛び出したGK永石がセーブ。

鹿屋は11向高をはじめ、攻撃陣が縦横無尽に動き、連動した攻撃を見せていた。

左サイドバックの19西村がFWかと思うほど高い位置まで上がってくる。

攻撃に枚数はかけれるのだが、しかし、福大は人数でこの攻撃を守る。

66分、鹿屋は2枚目の交代。
8樋口→27藤本一輝。

布陣が4-4-2に変わる。

------向高--藤本------
片井--松田--角野--澤居
西村--奥村--奥田--福森
---------平田---------

7片井は中に張る事が多かった。

左サイドでボールを持った時に縦のスペースを使えればというシーンがいくつかあった。

慌ててトップが流れても、そこに福大DFがスライドして1対1でロストするといった場面も。

鹿屋はサイドからクロスを上げても、マイナスに送っても人数で守る福大の選手にカットされる。

ミドルレンジから狙ってもブロックされる。

攻勢ではあるが、決定機が作れない。

一方で福大もカウンターで応戦するが、ポジティブトランジョンで厚みが加えられず、FWの個人技頼み。

鹿屋の両センターバックは集中して守っていただけに、危ない場面はない。

69分、福大は2枚目の交代。
12井上→10梅田魁人。そのまま右ウィングに入る。

鹿屋は79分に3枚目の交代。
11向高→18小畑亮。そのままFWで起用。

圧倒的に攻勢だったがシュートがない鹿屋。守勢に回って攻撃の枚数が少ない福大。

引き分けもよぎった85分、意外な形で勝負が決まる。

福大、自陣でのフリーキック。キッカーのGK永石が前線の選手に「(相手)GKの前に飛び込め」と指示を送る。

そして、GK永石の指示通りにGK平田の守備範囲に飛び込む福大の選手。

GK永石の蹴ったボールは枠を捉えており、鹿屋GK平田は飛び込んできた福大の選手がブラインドになったのか、反応が出来ず、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。

GK永石がフリーキックを直接決めた。

鹿屋 0-1 福大

89分、福大は3枚目の交代
7中村→11庄野海。

布陣がこうなる。

--佐々木-庄野--梅田---
---小橋--三浦--山下---
石田--中田--菅田--青山
---------永石---------

トップにいた14山下を中盤に下げ、11庄野は前線で時間を使う。そして福大が逃げ切って再び首位浮上となった。

■九州大学リーグ1部第19節
鹿屋体育大学 0 (0-0,0-1) 1 福岡大学

得点者;
【福岡】 1永石拓海(85分)

日時: 2017年11月4日(土)
会場: 鹿屋体育大学
満足度: ★★★★☆



鹿屋は負けるような内容ではなかったが、しかし、シュートが打てないというのは裏を返せば「勝てない」内容でもあった。

残り3節。インカレ出場枠を争う、3位・共立、4位・九産との試合を控えている。

その2試合はホームとはいえ、今節の嫌な負け方を引きずらないか心配だ。

土曜開催の試合で4位・九産が勝点3を得たので、鹿屋との差が4に縮まった。

3位・共立も勝てば勝点差3と2位が射程圏に入る。

今年の鹿屋はどこか勝負弱い。この首位攻防戦、本当に嫌な負け方をしてしまった。

MOM: GK 1 永石 拓海 福岡大学



攻め込まれる時間が多くなった終盤、自陣で蹴ったフリーキックが直接入り、値千金の決勝ゴールを決めた。ってGKに使う表現じゃないな。







































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